HDD vs SSD 結局どっちがいいの?性能?寿命?速度低下?

HDDとSSDどちらを選べばいいのかわからない。性能のSSDと容量のHDD、具体的にどのくらいの性能差や違いがあるのか?寿命は?速度は?耐久性や書き込み回数は?SSDがあるのにHDDが生き残ってるってことは、逆にいえばSSDが突出しているわけではない?

◆HDD-SSD 性能(SLC・MLC・TLC)について

SSDの性能は、1セルあたりの記録bit数(SLC、MLC、TLC)によります。 この記録bit数(SLC、MLC、TLC)は、フラッシュメモリやSSDの大容量化を実現するための手法であり、 速度や書き換え回数はSLCが得意ですが、大容量化のためMLCやTLCが使われます。 SLCが1bit、MLCが2bit以上、TLCが3bit……、これが1セルに保存される情報量となります。 HDDの性能はディスクの大きさや、情報の高密度化、回転数によります。 HDDはディスク自体を2.5inchから3.5inchに大きくしたり、プラッタの高密度化で大容量化と読み書き速度を向上させています。 また、rpm(回転数/分)を5400、7200、10800と増加させることで、性能が上がります。 回転数、rpmのアップは、磁気ヘッドからの読み取り速度の向上に繋がりますが・・・、 ヘッドを物理的に回転させるなどといった問題があるので信頼性の低下を招きます。

◆HDD-SSD SLC・MLC・TLCの違い

これは、1セルあたりの記録bit数なのですが、その説明の前に、結論を記載します。 信頼性:SLC >> MLC >> TLC(TLCは、信用できない) 速 度:SLC >> MLC >> TLC(TLCは、遅い) 価 格:SLC >> MLC >> TLC(TLCが、安い) なぜこうなるのかというと、SLCが1セルに1ビットを記録するのに対し、TLCは1セルに3ビットを記録するためです。 1セルに多く記録するとなると、それだけ無理をする必要が出てきます。 なぜ、TLCのようなSSDが生まれたのかというと、 SSDの最大の欠点である容量単価を克服するためです。 SLCで大容量のSSDを作ると、どうしても高値になってしまう。 お手頃なSSDを普及させようということで、MLCやTLCが生まれることとなりました。 現在、値段が高すぎるSLCや信頼性が低いTLCは少なく・・・、 中間であるMLCによるSSDが多数を占めています。 しかしながら、TLC製品がない訳ではないので、 格安SSDを見つけた際には、MLCなのかTLCなのかチェックしましょう(SLCの格安SSDは通常ない)

◆HDD-SSD 記憶媒体の特徴について

SSD:フラッシュメモリの集合体。並列処理により並はずれた速度を叩き出す。 フラッシュメモリ:読み書きの速度がHDDに大きく劣る。容量単価が高く、データの長期保存にも向かない。 3.5インチHDD:3.5インチのHDD、サイズが大きいためrpmによる読み書き範囲が広くなるため2.5インチより高性能。 2.5インチHDD:2.5インチのHDD……、ロースペ。小さいくらいしかメリットがない。 ※HDDなら3.5インチの高rpm、SSDならSLC形式のものが速いよ!
◆HDD-SSD カタログスペックの見方
長々と書いていますが、重要なのは、1セルあたりの記録bit数(SLC、MLC、TLC)です。 カタログスペックの表記 製品:製品名やメーカーなど……、贔屓のメーカーを選べばいいと思うよ。 規格:IDEやSATA、UATA、などの接続規格。SATAはT、U、Vと互換性がある。 転送速度:Gbps、接続規格の転送速度。SATA:1.5Gbps、SATAU:3Gbps、SATAV:6Gbps……(1Gbps=125Mb/s)      転送速度は記憶媒体とマザーボードの低い方の値になります。片方だけ高性能でも意味がありません。      また8b/10b、8ビットのデータを10ビットに変換するとき、上記通りの性能は出ません。 容量:GB、記録媒体の容量。HDDの場合、プラッタ容量が大きいほど読み書きが速い。      本来、1Mbを1,024Kbで換算すべきだが、1Mbを1,000Kbで換算されていることがほとんど。 記録方式:SSDのSLC、MLC、TLCなど1セルあたりの記憶bit数について。SLCが読み書き重視、MLC、TLCは容量重視。      MLC、TLCはSLCに比べて遅いのと書き換え寿命や信頼性で劣るといった問題があります。bit/cellには注意しましょう。 サイズ:HDDのサイズ。サイズが大きいほうが読み書きが速い(SSDはかんけーね) 回転数:rpm、HDDのディスク回転数/分。回転数が高いと読み書きが速い。また、HDDは外周になるほど読み書き速度が速くなる。 バッファ:Cache、SSDやHDDに搭載されているキャッシュメモリ。搭載されていない初期のSSDはプチフリーズを引き起こします。 性能の比較には、CrystalDiskMarkがよく使われています。
◆HDD-SSD ベンチマークについて
CrystalDiskMarkhttp://crystalmark.info/software/CrystalDiskMark/ 今使っているSSD、HDDやフラッシュメモリの性能が測定できます。 計測回数、計測サイズを指定可能。回数やサイズを大きくするほど正確な性能が図れます。 ※測定値の中でもっともよかった値を表示。 seq(シークエンス):連続している領域への読み書き速度。 512K:512Kbのデータの読み書き速度。 4K:4Kbのデータの読み書き速度。 4K(QD32):4Kbのデータの並列処理実行での読み書き速度(並列処理で速度を上げているSSDが有利) ハードディスクは、3.5インチ、大容量(プラッタの密度が高い)、高rpmのものが高性能。 SSDやフラッシュメモリは、記録方式がSLC、並列アクセス数のダイ(NANDチップ)が多いと高性能。 MLC、TLCは大容量化目的であり、スピードがSLCに劣る。特にTLCは、スピードの遅さが顕著。 TOPに戻る:HDD vs SSD
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