◆HDD-SSD それぞれの寿命について
書き換え制限のないHDDと書き換え制限があるSSD……
SSDに書き込める膨大なデータ量を考えると
SSDに寿命はないも同然という意見がありますが、
実は、HDDもSSDもどちらも消耗品というのが現実。
衝撃や熱に弱く、変な音とともにご臨終していくHDD、カッコンカッコン言い出したらやばい……
静電気に弱く、バックアップを取る間もなく沈黙するSSD、
実は
データの書き換えをしなくても、長期間という保存期間に耐えられない。
SSDは、フラッシュメモリという記憶媒体の宿命を背負っています。
◆HDD-SSD どっちが壊れやすい?
記憶媒体の故障は初期不良を除くと、
使用期間が長いほど、使用環境が悪いほど寿命が短くなります。当然ですね。
HDDの熱対策とSSDの静電気対策
パソコンに一番負荷がかかるのはパソコンを起動するときです。
常時稼働しているときとは負担の量がまるで別物。
急激な負荷は想像以上に大きい問題です。
そのため、記憶媒体のことを考えるならパソコンはつけっぱが望ましいと言えます。
物理的な問題
HDDの場合、SSDと違い物理的に動く点が問題です。駆動部品があるため、熱や衝撃に弱いです。
電源のON/OFFの際にプラッタとヘッドが接触して摩擦が発生することがあります。
また、
電源のON/OFFの際には熱膨張などが起こるため、その影響を受けます。
◆HDD-SSD 経年劣化について
SSDの寿命、書き換え回数で騙されがちになりますが、
SSDはHDD以上に壊れやすい記憶媒体です。
壊れやすい理由は、書き換え回数ではありません。
理由は単純で、フラッシュメモリと同じチップが使用されており、耐久性に難があるため、
こちらは、HDDと違い衝撃に強いのですが、静電気など電気的な影響に脆弱です。
また、
SSDは、経年劣化でデータが失われる上、データの復旧方法が確立されていません。
◆HDD-SSD 書き換え制限について
SSDのフラッシュメモリチップは1セル当たりの書き換えに耐えられる回数がある程度決まっています。
フラッシュメモリチップは1か所が壊れると、チップ全体が読み込めなくなる
このため、1つのセルに負担が集中するのを防がなければなりません。
この技術が、ウェアレベリング。
寿命、書き換え回数の延命措置となります。
また、そのほかSSDの延命策として、容量の大容量化でウェアレべリングの出来る範囲を広げる。
Windows7以降のOSはSSDを検出すると、デフラグを実行しない設定になる。
といったものがあります。
こういった事情もあって、SSDの書き換え回数はほとんど気にしなくても大丈夫です(長期保存の問題を除く)
容量の大容量化で安心と書きましたが・・・、
TLC採用のSSDに関しては、大容量化によるウェアレべリング以前の問題。
1つのセルに情報を詰め込みすぎていて、信頼性がとても低いです。
◆HDD-SSD 1日の書き込み量について
HDDの場合、Systemが使っている分だけで1.2MB/分程度の書き込み量となっており、少し多めに見積もっても2GB/日、位の書き込み量となります。
SSDの場合、Trimやウェアレベリングといった機能が必要なので5GB/日くらいを見積もっておけばいいでしょう。
この程度の使用料なら、100GBくらいのSSDでも、100年分くらいの書き換えは楽勝です(酸化膜の経年劣化まで、10年程度の寿命になると思われる)
※なおWindows8.1などでホームグループが設定されている場合、100GB/日を超えるような事態に陥ることもあります。
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HDD vs SSD