◆HDD-SSD 故障とデータの復旧難度
同じ記憶媒体でもHDDとSSDではデータの復旧難度が大きく違います。
SSDの方がデータの復旧が圧倒的に難しい、また、被害が拡大する傾向が強いです。
これはSSDの仕組みが、データの復旧や保存の観点から見て
致命的な欠陥を抱えているためです。
◆HDD-SSD データの長期保存と安全神話
いつからSSDは壊れないと錯覚していた?
SSDは極端にいうと、
フラッシュメモリの集合体です。
フラッシュメモリが壊れるように、SSDも壊れるときは壊れます。むしろ、構造が複雑になってる分、フラッシュメモリより壊れやすい。
SSDは、ファームウェアバクが発動した場合、起動不能・アクセス不能となります。
記憶媒体がフラッシュメモリチップのため、データの長期保存に適さない。
書き換え回数の寿命がほとんど無尽蔵だ!みたいな感じで、寿命に関しては問題ないという状況ですが、実はデータの長期保存というのは別物。
データの書き換えをしなくても、酸化膜が経年劣化しデータの読み出しなどが出来なくなったりします。
※書き換えによって劣化していない状態でも、十数年のデータ保存が限度。
◆HDD-SSD Trim機能が物理的にデータを消す
SSDの性能を維持する(速度低下防止)Trim機能が論理的にではなく、
物理的にデータを消すため、復旧難易度を飛躍的に高めています。
1.論理的、データ自体は残ってるけど何もデータがないことになっている(HDDのゴミ箱使用時など)
2.物理的、データがある場所をまっさらな状態にするため、元には戻せない。
3.SSDのTrim機能を切ると、だんだんと速度低下を引き起こし、性能が購入時の40%程度まで低下します。
衝撃に強いSSDですが、故障に関しては結構多く、HDDに負けず劣らずといった形で頑張っておられます。
正直、HDDのが信頼性高い……
SSDは、電機製品の中に使われているのにも関わらず静電気に物凄く弱いといった問題を抱えています。
静電気のせいで障害が起きるとか、洒落になりませんね。
高スペックのデスクトップでSSDを使うのは、正直怖いです。
超低電圧版、超低スペックのノートパソコンならまだ安心……?
でも、そんなパソコンにSSD乗せても、ちょっとね……
◆HDD-SSD 壊れやすい部分について
SSDで怖いのは、故障個所としてコントローラーやフラッシュメモリチップ部分が壊れることです。
特にフラッシュメモリチップの耐久性が紙装甲のため壊れやすくなっています。
フラッシュメモリチップは壊れると
チップ単位でデータが全部ダメになるという、物凄い復旧リスクを抱えています。
耐久性が低い理由は、単純にコストダウンが主な理由で、
通常のフラッシュメモリに搭載されているのと同じチップが使われているためです。
耐久性が低いのにそれでもSSDは十分すぎるほど高いという……、世知辛いっすね。
この点、HDDは非常に助かります。
HDDの一部の領域が壊れたとしても、即アウトとはならないのです。
なぜかというと壊れていない領域が普通に読み込むことが出来てしまうためです。要はローテク、昔の技術だからですね。
読み込める部分をバックアップすることでSSDと違い、最低限のバックアップが取れます。
さらに言えば、SSDはHDDと違い
異音などの事前通告が全くないため、
バックアップを取る猶予さえ与えてくれません。
無慈悲なことに、気がついた時にはすべてが手遅れ、ゲームオーバー。
これがSSDの怖いところ・・・
◆HDD-SSD 高額な復旧費用について
故障した記憶媒体からのデータ復旧は、復旧難度やデータ量によって大きく変わってきます。水ものですね……
マニュアル化も難しいですし、人件費や地代家賃などの販売費及び一般管理費などもあるため、HDDやSSDの購入費用とは比べ物になりません。
論理障害はともかく、物理障害だと数十万とかいう金額になることも……、技術料やべえ……
後、SSDの復旧やってる業者もけっこうありますが……
SSDのデータ復旧方法は確立されていない面が多い
SSDの復旧費用、お金をかけるのはかなりの博打になります。
なんというか、SSDって壊れるとやばいな。
壊れなければ、どうということはないんだろうが……
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HDD vs SSD